こんにちは!店長のしんじです。
ねころびも閉店まであと53日となりまして、なんだかセンチメンタルな気分ですので、これまでのねころびを振り返りつつ、今だからこそ話せる話など、僕の思い出を語る記事シリーズ的な記事を書こうかと思います。
写真少なめ、文字多めですが、興味があればぜひ。
初回はまず、やっぱりいろんな人からこれまでに何度も何度も聞かれた
「なんでまた猫カフェなんてやろうと思ったんですか?」
「猫カフェやる前は何やってたんですか?」
ということについて、もうこれ以上質問がでないくらいに詳細に書いていきたいと思います。
大学を卒業して、新卒で入った会社は、WEBマーケティングの会社で、当時はSNSなんてまだなくて、やっとブログというものが出てきたり、Web2.0とか言われたりしてた頃でした。
まだまだ「マーケティングにWEBを使う」という考えが一般的に出てき始めた当初だったので、まあまあ忙しかったです。
例えば「ユーザビリティの高い(万人が使いやすい)ホームページのレイアウトとは」とか、
「新商品をバズらせるための仕掛け」とか
「次に来るSNSは」みたいなことを考えたりしてました。
そんな会社で(当時は)最先端のウェブサービスを勉強したり活用したりしてました(が、今ではすっかり時代に取り残されてます)。
しかし、2年くらい働いた頃に、
「なんかこの仕事は、たまたまこのポジションに僕がいるからやってるだけで、別に自分にしかできない仕事でもないどころか、あんまり自分には向いてないな・・・」
と思い始めて、結局2年半くらい働いたときに、何かしょうもないことがきっかけだったと思いますが、
「なんかもうくだらない、やってられない!」
ってなって、あとのことは何も決まってなかったですが辞めてしまいました。(その後1年くらいで、その会社は倒産しました)
(このペースで書いてたらいつまでたっても終わらないな・・・)
その後東京に出てきて、まあいろいろあって、ねころびをオープンしました。
・・・というのは冗談で、もう少しだけ詳しく書きますね。
- B to C のビジネスをやる
- 自分自身がやってて楽しいと思えるビジネスをやる
- 本質的には感動、経験、思い出を売るような、心を動かしてお金をもらうビジネスをやる
ということだけ決めて、会社を作ったはいいものの、具体的に何しようか迷い続ける日々を過ごしておりました。
当時、株式投資で生きていけるんじゃないかと調子にのって、トレーダーみたいなことをやってたり、
六本木のショーパブでショーの裏方スタッフをやったり、
汐留の屋上ビアガーデンで、トップレスのダンサーのおっぱいにひたすらスポットライトを当て続ける仕事をしたりしてた、ある日のことです。

今でもよく覚えています。2007年の秋だったと思います。
Mixiの、「ビッグバンドやろうぜ」って名前のコミュニティだったと思いますが、そこで仲良くなった友人と、自由が丘の何かのお祭りで、当時ちょっと気になってた「東京ブラススタイル」というビッグバンドがステージで演奏するというので見に行きました。

そのあとで飲みながら、僕がまあ何かしらお店をやりたいんだけど何やろうか考えてるっていう話をして、あーでもないこーでもないと話す中で、
「看板猫がいっぱいいるようなカフェとかバーはどう?」
みたいなことを誰かが言って、その場の人がみんな猫好きだったので、
「いいじゃんそれ!」
みたいな感じで盛り上がりました。
その後調べてみると、当時まだ「猫カフェ」という単語はまだ確立してなかったですが、
「猫喫茶」みたいな感じで、やりたいことに近いコンセプトのお店がすでにいくつかあることがわかりました。
吉祥寺のきゃりこさん、西小山カールアップカフェさん、町田ねこのみせさん、RIENさん、などです。
どんなところか気になって、さっそく次の日、僕は一人できゃりことねこのみせに行ってみました。
今でも覚えているのは、きゃりこさんが一番イメージに近いのと、実際お客さんとして行ってみて、僕がすごい楽しくて、
「こんなお店が家の近くや通勤圏内にあったら絶対通ってしまうな」
という考えでした。
猫カフェの需要っていろんな層にあるとは思いますが、やっぱりメインとなるのは、
「都会で働いてて、一人暮らしで、猫は好きなんだけどペット不可のマンションに住んでたりなかなかお世話できる時間的な余裕がなかったりして、猫が飼いたいんだけど飼えない人」
だと思いますが、僕がまさにそうでした。
「いつか結婚したり家族が出来たりして家庭を持ったら絶対猫を飼おう」
とは昔から思ってましたが、吉祥寺きゃりこと町田ねこのみせに行った日から
「猫カフェやりたい!」
と思うようになりました。
それがきっかけで、都内どころか全国の猫カフェ(といっても当時は数えるくらいでしたが)を回ったり、
物件を探し始めたりして、本格的に猫カフェの開業に向けて動いていくことになります。
それはまた後日、気が向いたときにでも、書いていきたいと思います。
ねころび店長: しんじ