子猫の排泄補助とは
生まれたての幼い子猫は、まだ自分でおしっこやうんちをすることはできません。
自然界では通常、母猫が授乳のあと子猫の排尿と排便を促すために、子猫の肛門を中心に毛づくろいをして刺激してあげます。
親猫のいない子猫を育てている場合は、授乳やエサのたびに刺激を与えて、排泄を助けてあげる必要があります。
子猫はどのくらいの時期に補助が必要?
子猫は生後3週間までは自力で排泄ができないので、手助けが必要です。
子猫が生後4週間になったら、トイレを覚えさせ始めるタイミングです。
食後にトイレに入れ、トイレの使い方を教えるトイレトレーニングを始めましょう。
トイレに排泄物を置いておくと、子猫が排泄したくなったときにその匂いでトイレに誘導することができます。
子猫が出入りしやすいように、ゴミ箱の片側を切り開いておくとよいでしょう。
子猫の1日のうんちの回数
おしっこはたまりやすいので、排泄補助は授乳のたびにしてあげる必要がありますが、うんちの方は1日に1回くらいの頻度です。
少ない子だと2日に1回、多い子だと1日に2回などがだいたいの目安です。
うんちが出ていなくても、しっかり食事をとれていれば、そこまで問題ありません。
子猫のおしっこやうんちを促す方法
1、柔らかくて吸収性のあるティッシュで子猫を刺激する。
授乳のたびに、子猫がトイレをするように刺激を与えましょう。
ティッシュやトイレットペーパーなど、柔らかくて吸水性のよい使い捨ての布を使います。
厚手のペーパータオルのような刺激の強いものは、子猫の皮膚を刺激してしまうので避けましょう。
布をぬるま湯で濡らす人もいますが、布が柔らかければ、この方法は必要ありません。
子猫を刺激するときの体勢はさまざまです。
テーブルの上に子猫を正座させる人、お尻を床に向けて正座させる人、仰向けにさせる人など、さまざまです。自分と子猫に一番合った体勢を探しましょう。
片手で子猫をしっかりと支え、柔らかいティッシュで円を描くように生殖器をやさしくこすってください。そしてたまにやさしく、トントンと刺激してあげてください。
子猫はおしっこをし始めるはずです。
子猫がおしっこをしなくなるまで、刺激を与え続けてください。
子猫の年齢にもよりますが、10秒から40秒くらいかかるでしょう。
子猫がうんちをしたいときは、おしりを押している間ずっと刺激してあげましょう。
刺激することで、筋肉を使って便を出そうとするので、子猫が用を足すまで続けてください。
2、子猫の身体を拭いて清潔にしてあげる
このステップを見逃さないでください。
おしっこやうんちをした後、子猫の肌が乾いたように感じても、その後に濡れた布や赤ちゃんのおしりふきで拭いて、清潔にしてあげたいものです。
子猫は肌が敏感で、尿の残りかすが皮膚を焼いて刺激する湿性皮膚炎の一種である「尿やけ」にかかりやすくなっています。
刺激を与えた後は優しく拭いてあげることで、子猫が快適に過ごせるようになります。
もし子猫が尿やけや糞やけを起こした場合は、患部を常に清潔に保ち、軽い軟膏を塗って治してあげましょう。
3、スケジュールを立てて、症状を観察する
子猫が健康で規則正しい生活を送れるように、食事のたびに刺激を与えてください。
体重と給餌の表に従って給餌の頻度を決め、尿や便に気になる症状がないか観察します。
おしっこは透明または淡い黄色で、給餌のたびに出るはずです。
哺乳瓶の赤ちゃんのうんちは、形がしっかりしていて、色はからし色で、1日に少なくとも1~2回出るはずです。
子猫のウンチの回数や固さが気になる場合は、子猫の健康的なウンチについて詳しく読み、獣医師に相談してください。
子猫の排泄補助に関するQ&A
Q、うんちをしないけど、やり方がまちがってる?どうしたら
A、マッサージの仕方を動画などを参考に、再度見直してみましょう。
ティッシュやコットンを変えてみるのも効果的です。
母猫の舌はザラザラしているので、近い感触のキッチンペーパーなどで刺激を与えるとうんちをしてくれる猫もいます。
3日以上出ないようなら、一度獣医師さんに相談に行きましょう。
Q、子猫がうんちが下痢気味?
A、ミルクの時期は比較的うんちはやわらかい傾向があります。
たいてい自分でフードを食べ始めたら、コロコロとしたうんちになります。
ただ、あまりにも水っぽいうんちと感じたら、実際におなかをくだしてる可能性があるので注意が必要です。
その場合は、どうぶつ病院で下痢の症状や原因を診察してもらい、治療をしましょう。