オシキャットってどんな猫?特徴や性格、飼い方まで徹底解説【品種図鑑】

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オシキャット

英語表記:Ocicat

起源  :アメリカ

毛の長さ:短毛種

主な毛色:12色のパターン

主な毛柄:山猫のような斑点(ブルズアイ)模様

     ティック、クラシックタビー、ソリッド、ポインテッドの4種

主な被毛:シングルコート

主な体形:セミフォーリンタイプ

主な性格:賢く社交的

主な特長:ー

平均体重:3~7kg(オス:4.0~6.5kg、メス:2.5~4.0kg)

平均寿命:12~14年

公認団体:CFA、TICA、FIFe、GCCF

平均価格:18~30万

備考  :

オシキャットギャラリー

オシキャットの画像

オシキャットの動画

オシキャットの飼育に向いてる人

 

子供や他のペットがいる家庭(一人でいることを好まないため

活動的な家庭

猫を飼ったことがある方

この猫種は人と一緒にいることで成長します。

たとえ初めて家に来た人でも。お客さんを最初に出迎えるのはこの子たちなので、驚かないでください。

オシキャットは忙しく活発な家庭を好み、他の家庭の猫や犬、その他のペットと一緒に過ごすことを熱烈に喜びます。

一匹でいることを好まず、退屈や運動不足のために行動することもあります。

 

オシキャットは、オシキャットを生み出した猫たちと同様、自信に満ちあふれ、おしゃべりでとても活発です。

来客を迎えるのが好きで、子どもや犬、他の猫とも仲良くすることができます。

リードを使った散歩や、フェッチなどのアクティブな遊びを覚えることも珍しくありませんが、膝に乗る猫としての評判も高いです。

オシキャットは注目を浴びることが大好きなので、頻繁に触れ合う時間や欲求がない場合は飼わないようにしましょう。

彼はあなたがすることすべてに関わりたがるでしょう。

オシキャットの歴史と起源

オセロットに似せて人工的に作られた品種

オセロット

オシキャットは、野生の肉食動物オセロットに似せて作られた猫です。

アビシニアン、シャム、アメリカンショートヘアの交配により誕生した斑点猫のオシキャット。

野生のネコ科のような模様ですが完全な家猫であり、そこに野生の血は入っていません。

オシキャットの名前の由来であるオセロットなど、野生の猫に似せて作られました。

オセロット/Ocelot

アマゾン熱帯雨林を中心に南アメリカに生息するネコ科の肉食動物。
哺乳綱食肉目ネコ科オセロット属。
夜行性で、小型のサルやヘビ、ネズミや鳥などを捕食します。

アビシニアンとシャム猫の交配から、偶然うまれた家猫

1964年に誕生した最初のオシキャットは、偶然の産物でした。

国際猫協会(TICA)によると、ミシガン州バークレーのキャットブリーダーであるバージニア・デイリーが、友人から「アビシニアンの柄の入ったシャム猫(アビシニアンポインテッドシャム)を作らないか」と持ちかけられた挑戦から始まったそうです。

 

デイリーさんはこの挑戦を受け、アビシニアンとシャム猫の交配に成功し、望み通りのティックドコーティング柄の猫を作り出すことができました。

しかし、この雑種の2回目の出産で、ヤマネコのようなユニークな斑点を持つ1匹の子猫が生まれました。

その子猫が野生のオセロットに似ていたことから、デイリーさんの娘はその猫を「オシキャット」と名づけたそうです。

 

最初のオシキャット、「トンガ」くん

デイリーさんのもとで生まれた美しい斑点をもつ最初のオシキャットのオスは、トンガと名付けられ、去勢されてペットとして売られました。

 

しかし著名な遺伝学者のクライド・キーラー博士が国産の斑点猫を熱望したことから、アビシニアンとシャム猫、そしてさらにアメリカンショートヘアを加えた3種の交配が進み、オシキャット系統の繁殖が始まったのです。

やがて他のブリーダーも同じことをするようになり、オシキャットという品種が正式に誕生しました。

1987年、CFA(Cat Fanciers’ Associationの略。猫種公認団体のひとつ)がこの品種を公認し、チャンピオンシップに昇格しました。

~よもやま話~
トンガは1965年にCFAショーに初出展されましたが、メインブリーダーとされるデイリーが家族の病気の看病のために11年間、オシキャットの繁殖は一時中断されました。
その後、1980年代前半に繁殖を再開し、現在に至るまで世界中で着実に人気を高めています。

オシキャットの見た目の特徴

オシキャットの毛色

オシキャットの毛色は、

・ターニー、チョコレート、シナモン、ブルー、フォーン、ラベンダー、の6色

・シルバーを混ぜ込んだフルコートの、エボニーシルバー、チョコレートシルバー、シナモンシルバー、ブルーシルバー、フォーンシルバー、ラベンダーシルバーの6色

計12色が認められています。

よく見ると、それぞれの毛にいくつかの色の帯があることに気づくでしょう。

オシキャットの柄、模様

山猫のような斑点状の被毛をしています。

この全身に散らばる親指大のブルズアイ模様がオシキャット最大のトレードマークです。

オシキャットは、その目を引く被毛のおかげで、とても見分けやすいです。

公認されている柄は、ティック、クラシックタビー、ソリッド、ポインテッドと4種類。

オシキャットのブルズアイ模様

ブルズアイとは、射撃やダーツなどの標的にする中心円のことです。

オシキャットは、このブルズアイに似た、茶色や金色の斑点が体全体にあるのが特徴です。

オシキャットの斑点は、肩から尾にかけて背骨に沿って一列に並び、胴体から脚にかけて散在しています。

胴体の斑点はだいたい拇印の大きさです。

ほとんどの場合、古典的な「ブルズアイ」パターンに似ています。

オシキャットの子猫期の特徴

まれに、オシキャットの子猫はソリッドカラー、ポインテッドコート、またはクラシックなタビーパターンで生まれることもありますが、概してこの品種はこのユニークな斑点が特徴です。

オシキャットの被毛

通常の猫のような二重毛皮(ダブルコート)ではなく、オーバーコートという表面を覆う毛のみの、一重毛皮(シングルコート)です。

短毛で、かつ抜け毛の原因となるアンダーコートがないため、比較的毛のお手入れがしやすい品種です。

セミフォーリンタイプという、スマートな体形

オシキャットは大きくて活発な動物で、長くてエレガントな体つきをしています。

このしっかりとした筋肉質の猫は、短く引き締まった被毛を持ち、その発達した体にはエレガントな斑点が最大限に発揮され、輝いています。

大きく尖った耳は三角形のクーガーフェイスの上にあり、アーモンド色の瞳は興味深げな表情で外を見つめています。

オシキャットは筋肉質で運動能力の高い猫です。

一般的な家猫より少し大きめで、オスの体重は7kgにもなります。

頭はくさび形、前足は大きな楕円形、耳は三角形で45度の角度をつけています。

他のセミフォーリンタイプの猫

・カリフォルニア・スパングルド

・サバンナ

・スクーカム

・スノーシュー

・セレンゲティ

・デボンレックス

・トイガー

・トンキニーズ

・ハバナ

・ラパーマ

など  

猫の体形各種 
 フォーリン
 セミフォーリン
 コビー
 セミコビー
 オリエンタル
 ロング&サブスタンシャル

オシキャットの成長とサイズ

オシキャットは細身で背の高めな、中型の猫種です。

体重:3.0~7.0kg

 オス:4.0~6.5kg

 メス:2.5~4.0kg

体高:25~30cm

オシキャットの性格

ひとと暮らすことに特化した家猫

忠実で献身的なオシキャットの気質には、「野性的」なものはありません。

要求も粘着もしないオシキャットは、できるだけ人間と一緒にいることが好きで、ちょっと注目してほしいとせがむことはありません。

非常に繊細な猫で、叱られると強く反応し、「困った」と犬のような恥じらいを見せることもあります。

また、命令されたとおりに取ってくる、座る、かかとをつける、伏せをするといったことを教えることもでき、リードをつけての散歩にも積極的です。

賢くしつけやすい

高い知能を持つオシキャットは、基本的な服従命令や芸を簡単に覚えることができる学習能力の高い猫です。たとえば、名前を呼ばれたら来る、お座り、ステイ、取ってくるなど、さまざまなタスクやトリックを簡単にトレーニングすることができます。

また、ハーネスやリードをつける訓練も簡単にできます。

彼らは意味だけでなく文脈も理解できるほど賢いので、あなたの命令や要望を比較的早く聞き入れてくれるでしょう。

社会性が非常に高い反面、ひとりをとても嫌う猫

オシキャットは非常に社交的で、人間との関わりも深いです。

子供にも優しく、特に子猫のときに犬と社会化させた場合は、犬など他の動物がいる家庭でもうまくやっていけるでしょう。

家族にも他人にも分け隔てなく接しますが、特に特定の人と強い絆で結ばれ、その人に最もよく寄り添い付いていく傾向があります。

社会性が高いため、1匹飼いの場合、2~3時間以上1人でいると分離不安になることがあります。あまりそばに入れない場合、ペアで飼うことをお勧めします。

オシキャットに必要な生活環境

キャットタワーなど、高い場所を作って

筋肉質なこのネコ科のアスリートは、ハンターとして遊んだり、高いところに飛び乗ったりするのが大好きです。

 

いじられたくないものは、しっかりしまっておく

おせっかいなオシキャットは、色んなところを好奇心もって探索します。

見つかりたくないものは、鍵のかかるドアや子供用ラッチのついたキャビネットの中に入れておきましょう。

オシキャットに必要な日常のお世話

ブラッシングの頻度

オシキャットの被毛は非常に短く、毛の少ないシングルコートなので、手入れは極めて少ない猫です。

ほとんどの飼い主は、週に1回程度、セーム皮の布でこすって死毛を取り除き、被毛をつややかに保つだけです。

毛色を引き立てるシャンプーを

ブラウン、チョコレート、シナモンの斑点のあるオシキャットにはブロンズトーン、ブルー、ライラック、フォーンの子猫にはパールトーン、シルバーの子猫にはホワイトニングシャンプーなど、オシキャットの自然な毛色を引き立てるシャンプーを選ぶとよいでしょう。

普通のネコ同様、歯みがきを

歯肉炎になりやすいので、歯石がつかないように定期的に歯磨きをしてあげるとよいでしょう。

オシキャットの健康面、掛かりやすい病気

オシキャットはかなり健康な猫種で、寿命も12~18年と比較的長いです。

しかし、肝臓や腎臓のアミロイドーシス、ピルビン酸キナーゼ欠損症、肥大型心筋症など、気をつけなければならない病気もあります。